赤身肉や加工肉が、若年の大腸がん増加の原因に

赤身肉や加工肉が腸がんのリスクを高めることは、過去に報告されています。

若年層の大腸がん患者には特徴的な食生活の影響が

米国のクリーブランドクリニックの研究チームは、若年発症大腸がん患者20人と60歳以上で大腸がんを発症した患者44人（以下、高齢患者）を対象に、腸内微生物叢の違いを調査しました。その結果、若年患者ではアミノ酸代謝と尿素回路代謝が高まっており、食生活の影響が示唆されたのです。研究グループは、これらの代謝産物レベルの上昇は、赤身肉や加工肉の摂取が大腸がんリスクに影響を与えている可能性があると発表しています。研究結果は、若年発症大腸がんのリスクを下げるためには、食事の改善が有効であることを示しており、今後の検証や治療法の開発に期待が寄せられています。