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2024-05-29

注射する放射線治療、大阪大学で治験へ

体内に放射性物質を投与し、体内で行う放射線治療があります。

去勢抵抗性の前立腺がんが対象

年々増加している前立腺がんは、男性ホルモンの影響で進行するため、その働きを阻害するホルモンによる治療が一般的ですが、1割程度は去勢抵抗性といって、使っているうちに効果がなくなってきます。こうした前立腺がんを対象に、大阪大学が新たな治療を開発し、治験を開始することになりました。アルファ線を放射するアスタチンを使用し、注射すると前立腺がんの細胞が特異的に発現している蛋白質と結合し、アルファ線によってがん細胞をピンポイントで破壊します。類似の治療で使われるベータ線より強力な上に、飛距離が短いため、被曝を考慮して専用のスペースを設ける必要もありません。2026年度に治験を完了し、実用化することを目指しています、

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