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2024-05-28

がん遺伝子パネル検査が混合診療可能に

保険診療と保険適応外の診療を同時に行うと、費用は全て自己負担になります。

混合診療が可能な方向に調整

がん遺伝子パネル検査は、標準治療が終了した患者に対して、がんの性質を遺伝子の変異という側面から調べることで、効果の期待出来そうな分子標的薬を探すために行います。

分子標的薬はがん細胞の遺伝子の異常によって発現し、異常な増殖に関係している分子を目印に作用するからです。

がんを対象として叩く治療では、なかなか死亡率が下がらない中、がんを遺伝子の変異という性質から治療していこうというゲノム医療推進の中で保険適応となりました。

しかし、標準治療を終えていない患者については保険適応外となり、費用は全て自己負担となります、また、我が国では保険診療を自由診療と同時に行う混合診療が原則禁止されているため、保険適応外の患者ががん遺伝子パネル検査を受ける場合、それ以外の保険適応の部分まで費用は全額自己負担となってしまいます。

厚生労働省ではこのような患者の負担を減らし、より多くの治療の可能性を探れるよう、がん遺伝子パネル検査を混合診療で出来る方向で調整しています。

しかしながら、これで全ての問題が解決するわけではありません。あくまでも混合診療ですからがん遺伝子パネル検査の費用は全額自己負担です。

さらには、効果の期待出来る分子標的薬が見つかった場合でも、大抵の場合は保険適応外ですから、いずれも何百万円、時には何千万円もの費用がかかってきます。

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