2024-03-08
日本人のがんの傾向を遺伝子の異常から明らかに
がんは遺伝子の異常で起こるため、その異常を分析することで、がんの傾向が明らかになります。
日本人のがんは、TP53の異常が多い
国立がん研究センターは、がん患者5万人の遺伝子データを分析し、日本人のがんの傾向について明らかにしました。これは2019年に保険適応となったがん遺伝子パネル検査によって蓄積されたデータです。多かったのはTP53遺伝子の異常で、日本人がん患者の半数以上に見られました。特に大腸がんや膀胱がんで多く、米国人のがん患者と比較すると、10種類以上のがんでTP53の異常が多いという特徴が見られました。こうした研究が、より日本人に適した新薬の開発に繋がることを期待したいものです。
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