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2024-02-16

トリプルネガティブ乳がんの治療薬「SG」が承認申請へ

トリプルネガティブ乳がんの全身療法は、現状では抗がん剤くらいしか選択肢がありません。

トリプルネガティブ乳がんは転移や再発を起こし易い

抗体薬物複合体「SG」が、全身療法歴のある手術不能、再発のトリプルネガティブ乳がんに対して承認申請が行われました。乳がんには様々なタイプがあり、女性ホルモンの影響で進行するかどうか、HER2という蛋白質を発現しているかどうかで、治療が確立されています。そして、このいずれにも分類されないのがトリプルネガティブと呼ばれるタイプであり、現状では抗がん剤くらいしか全身療法の選択肢がないのですが、転移や再発を起こし易く、予後がよくありません。がんに対する抗体薬物複合体は、抗体医薬品を利用して、がん細胞に的確に低分子の抗がん剤を送り込み、効率よくがんを叩くと同時に、正常細胞が巻き添えになって、副作用を起こすのを軽減します。SGは、乳がんの9割以上で発言するTrop-2を標的とする抗体によって、トポイソメラーゼI阻害薬をがん細胞に取り込ませて傷害すると同時に、周辺のがん細胞のDNAにも作用して死滅させます。

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