2023-09-20
抗体薬物複合体「DS-7300 」は様々ながんに適応拡大の方針
抗体薬物複合体は、標的とする蛋白質次第で様々ながんに使用出来る可能性が広がります。
小細胞肺がんの臨床試験では好結果
抗体医薬品と低分子の抗がん剤を結合させ、双方の強みを活かすことで、がんを狙い撃ちにする抗体薬物複合体は、次世代のがん治療薬として開発が進んでいます。そのひとつで第一三共が開発するB7-H3を標的とする抗体薬物複合体「DS-7300」は、現在、臨床試験を進めている小細胞肺がん、扁平上皮型非小細胞肺がん、去勢抵抗性前立腺がん、食道扁平上皮がんだけなく、様々ながんい適応を広げていく方針です。標的となるB7-H3は多くの固形がんで発現しており、がんの進行に関係しているといわれています。因みに複数の治療を受けた小細胞肺がんの患者21人に対して行われた臨床試験では、客観的奏効率52.4%、奏効期間の中央値5.9か月、無増悪生存期間の中央値5.6か月、全生存期間の中央値12.2か月という結果でした。
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