2023-06-20
耐性がん細胞を安定的に作り出す技術を確立
抗がん剤の課題のひとつは、使っているうちにがん細胞に耐性が出来て、効果が低下することです。
従来の平らな培養皿を使わない
抗がん剤は何度使用しているうちに、がん細胞に耐性が生じて、効果が低下していきます。これが再発や転移に大きく関わっているため、研究の対象になってきましたが、従来の技術で人工的に作られた耐性がん細胞は、性質が不安定であったり、培養に何か月もかかったりという問題点がありました。岩手医科大学のグループは、従来のように平らな培養皿を使用せず、プレートに穴を開けたところに詰め込んで培養することで、耐性が十分あるがん細胞を、僅か10日程で培養することに成功しました。この技術を応用して、再発や転移の元凶であるがん幹細胞の培養にも取り組みたいそうです。
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