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2023-06-15

気功が、がんサバイバーの倦怠感を軽減することが、比較調査で明らかに


気功は一部でがん治療に取り入れられていますが、サバイバーの倦怠感の軽減についてその効果が明らかになりました。

運動が困難な方でも手軽に出来る

米国ブラウン大学のグループは、気功にがんサバイバーの倦怠感を軽減する効果があることを明らかにしました。がんサバイバーの多くは、中等度から重度の倦怠感に悩まされることがあります。この倦怠感の解消には軽い運動が効果的ですが、そもそも運動自体が困難な場合があり、その場で手軽に出来る気功の有効性への関心が高まりそうです。今回、気功を標準的な運動と比較し、ランダム化比較試験を実施しました。対象者は、倦怠感を訴える女性がんサバイバー24人で、本試験へ参加する8週間以上前に、手術、放射線、抗がん剤などの治療を終えていました。対象者のうちの11人は10週間に渡って気功を行う群(気功群)に、13人は筋力トレーニングや有酸素運動に加え、植物ベースの栄養指導と健康・心理的教育を行う群(運動/栄養群)に分けられました。結果、両群において倦怠感が、事前に3と設定した臨床的に意義のある最小変化量の2倍以上、改善したことが明らかになっています。

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