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2016-09-01

茨城県ががん先進医療に利子補給

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先進医療を受ける際には、その高額な費用の捻出が問題になります。この度、茨城県は先進医療のための借入に対して利子補給をすることになりました。

先進医療は混合診療の規制を受けない
先進医療とは厚生労働省の定める基準を満たした医療機関で実施され、その承認を受けた先端技術を用いる治療です。健康保険は適用されませんが、自由診療とは異なり、保険診療と同じ医療機関で受けられるというメリットがあります。我が国の医療制度ではひとつの病気や怪我の治療においてひとつの医療機関で保険診療と診療を行う混合診療は規制されています。従って、患者は複数の医療機関をかけもちしなければいけない不便さを強いられているのが現状です。

先進医療は費用の捻出が問題
とはいえ、先進医療とて健康保険は使えませんから、先進医療にかかる部分は全額自己負担となります。先進医療の多くはがんの治療ですが、よく知られている陽子線治療で約300万円。患者にとっては大きな負担となります。医療費の上限を定めた高額医療費制度は保険診療が対象となりますから、こちらも対象にはなりません。進行がんの治療において標準治療、いいかえれば保健診療だけでは限界があるなら、自由診療や代替医療も選択肢に加える必要があります。そうなるとその費用をどのように捻出するかが、ポイントになります。

陽子線治療のための借入に利子補給
茨城県では今年度から「茨城県がん先進医療費利子補給金助成事業」に取り組んでいます。茨城県では筑波大学附属病院で陽子線治療を行っていますが、陽子線治療を受ける患者が、県内の指定の金融機関から治療費を借り入れた場合、その利子を補助するという制度です。がんとの闘いはまず知ること。病気や治療だけでなくこうした周辺の情報も治療していく上での大きな武器となります。

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