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2023-06-07

がん治療で騙されるなと、声高に騒ぐ医師


がんが進行すると、標準治療の目的は完治ではなく延命になります。

標準治療は十分な治療ではない

我が国には優れた公的医療保険制度があります。この制度の下ではがん患者に対して標準治療が行われます。医療費は一部を負担するだけで、科学的根拠とエビデンスに基づいた質の高い治療が受けられます。世界でもこんなに恵まれた環境は少ないでしょう。とはいえ、それでもがんで亡くなる方は、なかなか減りません。特に進行がんに関しては基本的に完治ではなく延命が目的なのです。だからこそ、多くの患者が可能性を求めて、様々な情報や治療を模索します。確かに中には眉唾だったり、患者を食い物にしているとしか思えなかったりするお粗末な治療はあります。そのような治療は論外ですが、問題なのは、標準治療以外の全てを怪しいと決めつけ、がん患者から生きる可能性を奪っている勉強不足な医者や自称「ジャーナリスト」です。どんなに優れた治療でも最初は研究の対象であり標準治療ではありません。また、保険適応となり標準治療となっていく背景には莫大な投資をして見合うかどうか、そのビジネスとしての採算性が切り離せません。優れた治療であれば保険適応になって標準治療になるとはいいきれないのです。また、標準治療でがん患者を救いきれていないという現状、それを補完する治療の必要性に、我が国の医療はもっと真摯に向き合うべきではないでしょうか。

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