2022-11-24
がんと診断された直後は、自殺のリスクが高くなる
がんと診断されると、精神的に負担がかかり、自殺という選択をしてしまうことがあります。
通常より8割以上ハイリスク
2016年以降、がんと診断された全ての患者のデータが収集されていますが、2016年の年始から年末までの1年間にがんと診断された患者107万876人のうち、死亡後にがんと診断された患者や、年齢・性別が不明の患者、国外に居住する患者以外を、2年間追跡した結果、自殺による死亡は660人でした。これを自殺による死亡のリスクを年齢と性別を調整した標準化死亡比として、一般人口と比較すると、84%もハイリスクだということになります。確かにがんは生死に関わる大きな病気ですが、治療は日進月歩し、生存率は向上した結果、決して不治の病ではなくなりつつあります。まずはがんという病気とその治療を正しく知り、対策を立てること、そして精神的なケアを怠らないことが不可欠です。
関連記事