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2022-08-26

中外製薬が取り組む固形がんを対象としたCAR-T


従来のCAR-Tは、構造がシンプルな血液のがんが対象でした。

山口大学発の技術に投資

CAR-Tは、患者の免疫細胞(T細胞)を採取し、遺伝子を改変して、がん細胞への攻撃性を高めたもので、これを再度体内に戻すことで、がんを叩きます。既に血液のがんに対してキムリアなどが承認されていますが、固形がんは血液のがんに比べて、構造が複雑で、またがんの目印となる抗原が表面にないことなどから、CAR-Tを開発する上で、様々な課題がありました。山口大学発のベンチャーであるノイルイミューン・バイオテックは、固形がんを対象とするCAR-Tの開発を手がけており、既に非臨床試験では効果を確認していると公表しています。中外製薬は同社と開発・製造・販売のライセンス契約を締結し、本格的な参入を行うこととなりました。

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