2022-07-19
小麦粉でがんが増えるという参政党の主張
小麦粉の健康への弊害については様々な意見があります。
戦後、小麦粉の消費が増えた
先日、投開票が行われた参議院議委員選挙では、新興政党の参政党がSNS党を駆使する選挙活動を繰り広げ、議席を獲得しました。保守的な政策をとり、食糧の自給率のアップや国産の農作物の保護などを主張する中、同党の候補者は、小麦粉の弊害として大腸がんなどが増えるという演説を行っています。小麦粉は戦後、米国が日本に輸入させ、小麦粉の消費によって大腸がんも増えたというのです。確か精白した小麦は血糖値が上昇し易く、体を老化させます。また、現代の小麦にはグルテンが多く、その精神疾患から肥満、それに伴う成人病を招くといわれています。但し、こうした意見は、大規模な疫学調査などに基づいているわけではなく、諸説が入り乱れている状態といえます。がん細胞は糖質をエネルギーにするので、それを断って兵糧攻めにするケトン食のような治療がある一方で、糖質が不足すると、体温が低下し、免疫が低下して、かえってがんが進行するという意見もあります。選挙演説などで声高に主張されると、多くの方は自分できちんと判断することなく、正しいと思い込んでしまう懸念があります。何が絶対に正しい、絶対に間違っているということはありません。何事も自分で調べて考え、結論を出すことが大事です。
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