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2022-07-20

がん細胞が浸潤されるか、排除されるかを左右する因子を特定


がん細胞は、本来は周囲の正常な細胞に排除されてしまいます。

CDCP1の働きを抑制すると、がん細胞が排除

がん細胞は異常な細胞であり、本来は遺伝子に異常を起こした時点で修復されたり、それが間に合わない場合は、細胞死によって排除されます。また、周囲の正常な細胞によって排除されることもあります。大阪大学のグループは、がん細胞が周囲に浸潤していくか、周囲の私情な細胞によって排除されるか、それを左右する因子を特定しました。細胞のがん化に必要な蛋白質であるSrcが、脂質ラフトに集積すれば、がん細胞の浸潤は進み、そうでなければ周囲の正常な細胞に排除されます。そして、Srcbの集積にはCDCP1という蛋白質が関係しており、この働きを抑制することで、がん化した細胞が排除されることも明らかになっています。新たな創薬のターゲットとして注目したいところです。

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