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2022-06-27

家族に罹患者がいると、発症リスクの高いがん


家族にがん患者が多いと、がん家系といわれることがあります。

遺伝だけでなく生活環境や習慣も影響

「がん家系」という言葉がありますが、実際には遺伝的要因だけではなく、同じような生活環境や習慣も影響しているといわれます。国立がん研究センターなどのグループの研究によると幾つかのがんで優位な結果が出ています。全国10地域に住む40〜69歳の男女約10万人を対象に、17年間に渡って調査を行い、年齢や体格など属性、喫煙や飲酒などの生活習慣、既往症などの影響を取り除いた上で、両親、兄弟、姉妹のうち、1名でもがんになったことのあるグループと、誰もがんになったことがないグループで比較したところ、膀胱がん(6.06倍)、膵臓がん(2.63倍)、食道がん(2.11倍)、子宮がん(1.93倍)、肝臓がん(1.69倍)、肺がん(1.51倍)、胃がん(1.36倍)とリスクが上昇していました。ちなみに全がんでは1.1倍となっています。

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