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2022-06-22

閉経前は、肥満が乳がんのリスク要因にならない


肥満は、不健康や病気を招く大きな要因ですが、必ずしもそうでない場合があるようです。

ホルモン陽性乳がんでは特にリスク低下

一般に肥満は、様々な生活習慣病を招くとされ、多くのがんとの関連性も研究されています。しかし、閉経前の乳がんについては、BMIが22以上でむしろ乳がんのリスクが減少することが、東京大学のグループの研究で明らかになりました。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で除した数値で、肥満度を示します。2005年1月〜2020年4月にBMIを測定した45歳未満の女性(殆どが閉経を迎えていないと思われる集団)78万5703人に対して、その後の乳がん発症リスクを検証した結果です。特にホルモン受容体陽性乳がんでは強い関連性が見られる一方で、HER2陽性乳がんでは関連性が乏しいことから、何らかのホルモンが影響しているのではないかと考えられています。

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