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2022-05-31

リンパ球

私たちの血液の中には免疫という異物を排除する免疫細胞が存在し、その総称が白血球です。白血球には顆粒球、単球、そしてリンパ球の3種類があり、その中で主に異物を攻撃する役割を担っているのがB細胞とT細胞、NK細胞からなるリンパ球です。B細胞はまず異物が危険なものかどうかを判断し、成熟すると形質細胞となって、攻撃のきっかけとなる抗原を作ります。こうして異物と戦ったB細胞の一部はメモリーB細胞となり、同じ異物が再度侵入してきた時に、速やかに対応出来るように備えます。T細胞には幾つかの種類があります。ヘルパーT細胞は、単球が成熟した樹状細胞から、抗原として異物の情報を受け取り、キラーT細胞に抗原提示することで、ウイルスや細菌に感染した細胞を破壊します。そして、この働きが過剰にならないように、制御性T細胞が調整しています。そして、NK細胞は「生まれながらの殺し屋(natural killer)」と名前にあるように、極めて攻撃力が高く、自ら異物を認識し排除します。

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