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2022-01-21

若い世代の血液がんの一部では拠点病院以外は死亡リスクが1.9倍に


同じがんに治療するにしても、専門性や多くの症例のある医療機関を受診すべきです。

血液のがんは、治療の専門性が高い

大阪国際がんセンターの調査で若い世代の血液がんの一部では拠点病院以外で治療を受けた場合、死亡リスクが1.9倍にも上昇することがわかりました。2011年までの37年間に大阪府内の病院で血液のがんと診断された方のうち、14歳までの小児がんの患者、15〜39歳のAYA世代の患者5000人余りについて5年生存率を検証したところ、この間に小児がんの患者では22%から83.7%、AYA世代では7.2%から71.8%といずれも大幅に改善しています。また、2011年までの6年間で見ると、調査対象の3割余りを占める急性骨髄性白血病では、拠点病院以外で治療を受けた場合、拠点病院で治療を受けた場合に比べて、死亡リスクは1.9倍も悪化していました。血液のがんは比較的化学療法が奏効し易く、様々なタイプの血液がんに応じて標準治療が確立されています。調査した期間に5年生存率が大幅に改善した背景には、この治療の進歩があるでしょう。また、専門性や症例の蓄積による経験値が問われるため、拠点病院での治療が望ましいということを示しています。

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