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2022-01-18

がん幹細胞の働きを調節している蛋白質を、新たに発見


がん幹細胞は、様々ながん細胞に分化し、再発や転移、進行の元凶といわれています。

悪性度の高いがん組織ではSMURF2の活性が低下

岐阜薬科大学のグループは、がん幹細胞に発現するSMURF2という蛋白質が、がん幹細胞の働きを調整していることを発見しました。難治の脳腫瘍であるグリオブラストーマは、がん幹細胞によって進行しますが、このグリオブラストーマの幹細胞からSMURF2の働きを抑制した細胞を作成し、マウスに移植したところ、がんが進行し、生存期間も大幅に短縮しました。悪性度の高いがん組織ではSMURF2を構成するアミノ酸のリン酸化が抑制された結果、SMURF2の活性が低下していることが明らかになり、がんの進行や生存期間の延長はSMURF2の活性に左右されることも、マウスによる実験で確認されています。この発見は様々ながんに適応する可能性があり、このグループではSMURF2のリン酸化を制御することで、がんを治療する新薬の開発に取り組んでいます。

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