toggle
2021-10-12

抗体薬物複合体「エンハーツ」が米国で乳がんの画期的治療薬に指定


画期的医薬品に指定されることで、開発や承認に向けての審査が迅速になります。

エンハーツは国内でも保険適用

抗体薬物複合体は、がん細胞に特異的な蛋白質を標的とする抗体医薬品に低分子の抗がん剤を結合させたものです。抗がん剤の攻撃力をがん細胞に効率よく発揮させることが出来ると同時に、正常細胞への副作用を軽減するというメリットがあります。既に幾つかの製品が承認されていますが、国内では保険適用となっているエンハーツが、HER2陽性で再発・転移の乳がんへの3次治療にはじまり、HER 2陽性で再発・転移の胃がん治療及びHER2遺伝子変異を有する転移性非小細胞肺がん治療、そして今回のHER2陽性で再発・転移性乳がんの2次治療以降について、米国で画期的医薬品に指定されました。画期的医薬品とは重篤な疾患に対して既存の治療よりも効果が期待出来る新たな治療について、迅速な開発や審査を促す制度です。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事