toggle
2021-08-30

公的医療保険がなければ標準治療はとんでもない費用に


私たちが、医療機関の窓口で支払う金額は、実際の医療費と大きな隔たりがあります。

オプジーボは今でも700万円近い

不法滞在のペルー人男性が、公的医療保険に加入を認められず、膵臓がんの治療が受けられずに困っているという報道がありました。治療が受けられないわけではなく、無保険の状態だと数百万円の費用がかかるということです。一般には保険診療は自由診療のように高額ではないという印象がありますが、それは患者は年齢に応じて3割とか一部の費用を負担するだけであり、収入に応じて支払の上限もあるからです。がんで手術を受けて入院し、その後に抗がん剤の治療を続けた場合、実際には数百万円というケースは普通です。例えば、数年前に高額で話題になったオプジーボは、数回の値下げを経た現在でも、年間に700万円近くかかります。公的医療保険の恩恵がどれだけ大きいか再認識させられます。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事