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2021-08-19

胃がんの新たな分子標的薬を名古屋大学が開発


がんの厄介なところは、様々な部位に転移することですが、この転移を抑制する新たな分子標的薬が開発されそうです。

あらゆる転移性の胃がんに過剰発現するCHRNB2

名古屋大学のグループは胃がん患者を対象に、遺伝子の解析を行った結果、あらゆるタイプの転移を起こした患者においては、アセチルコリン受容体のサブユニットであるCHRNB2が過剰に発現していることを発見しました。そして、ゲノム編集によってこのCHRNB2を喪失させると、がん細胞の転移能が低下し、CHRBN2の働きを阻害するモノクローナル抗体を、胃がんを移植したマウスに投与すると、がんの進行が抑制出来ることを確認しています。このCHRNB2を対象に、新たな分子標的薬の開発が期待されます。

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