2021-07-02
キイトルーダの副作用として劇症肝炎、肝不全を添付文書に追加
免疫チェックポイント阻害剤の副作用として一番懸念されるのは、免疫が暴走して自身を攻撃する自己免疫疾患です。
副作用の因果関係を否定出来ず
免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」について劇症肝炎と完全の副作用があることを、添付文書に追加する旨、厚生労働省は製造販売を行うMSDなどに、指示を行いました。直近3年度の投与後に肝不全を起こした29例(劇症肝炎は7例)について、5例(劇症肝炎は2例)で因果関係が否定出来ず、さらに亡くなった18例(劇症肝炎は6例)のうち、3例(劇症肝炎は2例)についても同様に因果関係が否定出来ませんでした。免疫チェックポイント阻害剤は、従来の抗がん剤が分裂中のがん細胞を攻撃するのとは異なり、がん細胞が免疫を抑制した状態を解除します。従って、免疫のバランスが崩れて暴走し、自らを攻撃する自己免疫疾患という重篤な副作用を招く恐れがあるのです。
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