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2021-07-01

中外製薬のがん遺伝子パネル検査がオプジーボなどのコンパニオン診断に


がんは遺伝子の変異が重なり、異常な細胞が作られることが原因です。その変異を明らかにして、効果のありそうな治療を探すのが、がん遺伝子パネル検査の目的です。

オプジーボは遺伝子の変異に着目して開発された

がん遺伝子パネル検査は、標準治療が終了した患者や希少がんの患者に対して、遺伝子の変異を明らかにすることで、効果のありそうな分子標的薬を探すことが出来ます。がん細胞は遺伝子に変異があり、それによって発現している蛋白質を目印に作用するのが分子標的薬です。一方、オプジーボやキイトルーダなどの免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫を抑制した状態を解除し、免疫を回復させる働きがあります。このふたつの免疫チェックポイント阻害剤は、高頻度マイクロサテライト不安定性という遺伝子の変異があれば、キイトルーダは固形がんならがん種を問わず、オプジーボは大腸がんに保険適用になっています。この高頻度マイクロサテライト不安定性の有無を確認するコンパニオン診断として、中外製薬のがん遺伝子パネル検査「FoundationOne CDx」が保険適用となりました。

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