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2021-05-20

ワクチン接種したら6週間は抗がん剤投与出来ない


感染症対策のワクチンは、免疫を機能させることが目的なので、免疫を低下させる抗がん剤の投与とタイミングを考えて接種する必要があります。

基本はワクチン接種を推奨

いよいよCOVID-19のワクチン接種がはじまりました。がん患者にとって副反応は気になるところですが、感染することのリスクを考慮して、いつ接種するかを考える必要があります。その際に忘れてはいけないのが、ワクチン投与のためには短くても6週間程度は抗がん剤治療が出来ないということです。感染症対策のためのワクチンですから抗がん剤投与直後の白血球が減少している状態では、十分な効果が期待出来ません。抗がん剤の投与をはじめて日が浅い方や早期のがんの方であれば1週間、進行がんで半年以上抗がん剤を続けている方なら2週間は開けてから投与したいところです。そこで1回目の接種をして、3週間後に2回目。2回目の接種後、抗体が十分に出来るまでには、さらに2週間くらいは抗がん剤の投与を待ちたいところです。そうなると少なくとも6週間は抗がん剤を使えず、もちろん手術や放射線も無理ですから、治療に空白が出来ることになります。進行がんであれば3か月以上、治療を放置すると、次のステージに進行する恐れはあります。まずは自分の状態を把握し、主治医と相談してこの6週間の治療の空白を踏まえた上で、ワクチンを接種する時期を決めるといいでしょう。がん患者は基本的には免疫が低下しており、特に変異型のCOVID-19などでは感染、重症化のリスクが大きくなります。基本はワクチンの接種が推奨されます。

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