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2021-04-27

非小細胞肺がんの術前化学療法にオプジーボを併用


手術前に化学療法を行うことで、出来るだけがんを小さくしたり、再発への対策を行うのが術前化学療法です。

術前に抗がん剤とオプジーボを併用

非小細胞肺がんは、再発率が高く、手術が可能な場合でも、化学療法の併用が行われます。標準治療では抗がん剤が用いられ、術前に出来るだけがんを小さくしたり、術後に切除しきれなったがんや見えないがんを叩いたりします。先日、米国で開催された米国がん研究協会では、術前に抗がん剤に加えオプジーボを併用した治験の結果が報告され、抗がん剤単独の場合よりも病理学的奏効率が10倍以上になったことが明らかになりました。オプジーボは、国内でも非小細胞肺がんに対して保険適用になっていますが、手術や抗がん剤の後で使用されます。また、オプジーボは、免疫細胞(T細胞)表面の免疫チェックポイント「PD-1」にがん細胞表面のPD-L1が 結合し、がん細胞への攻撃を出来なくする免疫抑制を解除する免疫チェックポイント阻害剤です。従って、PD-L1が陽性であるかどうかが、効果の有無に関係すると考えられていますが、今回の治験の結果は、PD-L1の発現レベルにほぼ関係なく一貫しています。

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