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2021-04-05

感染症だけでなくがんでも開発が進むmRNAワクチン


科学が進歩し、ワクチンといっても従来とは異なる仕組みのものが開発されています。

mRNAは蛋白質の設計図

新型コロナウイルスの感染を食い止めることが期待されているワクチンは、様々なタイプが開発されています。かつてのワクチンといえば細菌やウイルスの成分を弱毒化し、その抗体を作る不活性型ワクチンが一般的でしたが、近年、開発が進んでいるのがmRNAワクチンです。私たちの体内では生命を維持するために、常に細胞分裂が繰り返されています。その際、細胞の核が割れて、生命の情報が記録されたDNAが複製されるのですが、DNAは一度、mRNAに転写され、その情報に従って何種類かのアミノ酸を結合させて、蛋白質を合成します。感染症を起こすウイルスや細菌であってもがんであっても、免疫細胞は異物を抗原として認識して攻撃します。人工的に作られたmRNAワクチンは、体内に投与すると、ウイルスや細菌、そしてがんの特異的な抗原を作り、免疫細胞が攻撃をはじめるように作られています。

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