2021-03-23
次世代シークエンサー
細胞の核の中にはDNAが二重螺旋の状態に納められています。このDNA上に4種類の塩基が並んでおり、この配列、即ち遺伝情報によって何種類かのアミノ酸を合成して、蛋白質を作り出し、生命が維持されています。この塩基配列を解読することをシークエンシングといいますが、従来のシークエンサーが細かく正確に解読していたのに対して、ヒトゲノムのような大量の情報を高速で処理出来るよう開発されたのが次世代シークエンサーです。がんは遺伝子の変異によって異常な細胞が生まれことで発症します。この遺伝子の異常こそががんの性質を意味するので、次世代シークエンサーによって患者の遺伝子の変異を速やかに明らかにすることで、患者ひとりひとりに最適なオーダーメイド治療の実現に近づきます。
関連記事