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2018-01-26

CAR-T療法

免疫細胞の一種であるT細胞を、患者から採取し、遺伝子に改変を行うことで、がん細胞を認識する力を高めた上で増やし、再び体内に戻すのがCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)療法です。免疫細胞を患者の体外で培養して、体内に戻すという意味では、LAK療法を起源とする免疫細胞療法のひとつといえます。遺伝子に手を加えるというのは従来にはないやり方ですが、がん細胞に発現している標的に依存しているため、攻撃するがん細胞が限定されたり、正常細胞にも影響を及ぼしたりといった課題は残っています。全てのがん細胞にのみ存在する物質はまだ発見されておらず、がんの標的とされている物質は、正常細胞にも存在するからです。

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