2021-03-18
レンビマが子宮体がんのオーファン・ドラッグに指定
オーファン・ドラッグの指定を受けることで、製薬会社は、患者が少ない領域でも参入することが出来ます。
レンビマとキイトルーダを併用する治験
我が国の子宮体がんの患者は約3万人、2020年には約1万7000人が新たに罹患し、約3000人が亡くなっています。レンビマは甲状腺など様々ながんの治療に使用される分子標的薬ですが、進行性子宮がんに対してキイトルーダとの併用で安全性などを確認する最終段階の治験が行われており、評価項目を達成しています。適応拡大の申請に向けて準備が進められていますが、厚生労働省からオーファン・ドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けました。オーファン・ドラッグは、患者が少なく、治療が確立されていない病気のための薬です。通常であれば製薬会社は投資に見合わないといことで、開発を敬遠しがちですが、指定を受けることで、審査が速やかになったり、開発のために助成を受けられたりします。進行性子宮体がんの治療に新たな選択肢が出来ることが期待されています。なお、レンビマは甲状腺がんでもオーファン・ドラッグの指定を受け、その後、承認を取得しています。
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