2020-10-13
絶対にがんにならない動物
がんの動物実験にはマウスが用いられますが、ネズミの中には絶対にがんにならない種類があります。
ヒアルロン酸が細胞の分裂を調整
がんの研究においては人の代わりにマウスによる動物実験が行われます。ヒトのがんを移植したり、放射線を照射したり、発がん性の物質を投与したりすることで、マウスにがんを作り出します。ところが、同じネズミでもハダカデバネズミは、通常のネズミよりも長く30年前後は生きる間、絶対にがんになりません。これは細胞を結合させる成分であるヒアルロン酸の密度が高く、それが細胞の分裂を調整しているからだと考えられています。がん細胞自体は、常に発生しています。無限に、そして無分別に増えていくことを食い止められるかどうかが、がんを克服する鍵なのです。
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