2020-07-03
膵臓がんの発症に関係している遺伝子の変異が明らかに
最も厄介ながんといわれる膵臓がんに対して、決め手となる治療が開発される端緒になるかもしれません。
膵臓がんの5年生存率は手術出来ても3割以下
膵臓がんの5年生存率は、手術が出来た場合でも3割以下。膵臓が体の奥にあり、なかなか自覚症状が出ないため、発見が遅れがちなので、発見された時にはかなり進行していることが多いという問題もあります。ステージ4になると1年生存率が3割以下。決め手となる治療の開発が待たれています。愛知県がんセンターなどのグループは。膵臓がんの患者約4000人とがんではない約4万1500人の全ゲノムを比較し、膵臓がんの患者では16番染色体にあるGP2という遺伝子の変異が、膵臓がんのリスクを増大させていることを明らかにしました。この変異は東アジア人に多く、日本人の1割が持っていると推測されています。この遺伝子変異を標的にした新薬や検査を開発することで、治療や早期発見に繋がるのことが期待されます。
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