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2020-08-07

第一三共が、ハーセプチンBSを需要急増で出荷調整


がん治療ではバイオ医薬品が数多く使われていますが、特許が切れた製品については、他社が安価な後続の製品であるBSを開発し、普及が進みつつあります。

診療報酬の改定がBSの使用拡大の追い風に
第一三共のハーセプチンBSが、今後、想定される需要の急増に対応出来ないとして、医療機関に対して新たな処方を控えるよう要請し、8月以降、出荷の調整を行うことになりました。乳がんに対してハーセプチンBSを処方する場合、1週間空けて投与するやり方と、3週間空けて投与するやり方の2通りがあります。競合他社が両方で承認されているのに対して、第一三共は患者数の少ない前者のみの承認しか取得していなかったのが、8月には後者も承認を取得出来る目途が立っています。また、ハーセプチンは2019年度の市場シェアは薬価ベースで約7%でしかなかったのが、今年4月以降、厚生労働省が診療報酬の改定でバイオ後続品導入初期加算を新設したことなどを背景に、使用が急増しています。

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