2020-06-19
広島大学が独自の技術でCAR-Tの開発へ
2019年に保険適用になったCAR-T「キムリア」は、非常に高額であり、また今のところは血液のがんにしか使えません。
広島大学独自の遺伝子編集技術「プラチナTALEN」
広島大学には独自の遺伝子編集技術「プラチナTALEN」があります。これを利用した免疫細胞療法の開発がはじまりました。CAR-T「キムリア」と同様、患者のT細胞を採取し、遺伝子を改変して、がん細胞への攻撃力を高めた状態で培養し、再び体内に戻します。プラチナTALENは従来の遺伝子編集技術よりもより改変が可能であり、攻撃力の向上が期待出来ます。2023年からの臨床試験を目指しています。先行するキムリアは2019年に保険適用になっていますが、オーダーメイドのため、非常に高額であり、また今のところ、血液のがんにしか使えません。新たな技術によってCAR-Tがより低コストで様々ながんに使えるようになることを期待しましょう。
関連記事