2020-01-22
北別府学さんが公表した成人T細胞白血病とは?
血液のがんには様々なタイプがあります。
ウイルス感染によって発症
プロ野球広島東洋カープのエースで現在は野球解説者として活躍している北別府学さんが、成人T細胞白血病であることを公表しました。血液のがんには幾つものタイプがありますが、この病気は、免疫細胞の一種であるT細胞が、HTLV-1というウイルスに感染して、際限なく増殖していきます。HTLV-1に感染していても、発症するのは約5%といわれています。
急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型といったタイプがありますが、急激に症状が悪化することがあり、分子標的薬のモガムリズマブが登場するまでは、これといった有効な治療がなく、多くの患者が亡くなっています。
北別府さんは昨年の秋から症状が悪化しはじめたため、今後は治療に専念し、がん細胞の勢いを化学療法で食い止めながら、骨髄移植のドナーを待つとのことです。抜群の制球と強い心で幾多のピンチを切り抜けてきた北別府さんですから、この試練もきっと乗り越えてくれることでしょう。
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