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2020-01-15

標準治療における「がん専門医」とは?

ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』では主演の松下奈緒さんが優秀ながん専門医を演じています。

集学的治療が出来ていない現実
『アライブ がん専門医のカルテ』が年明けから放映されています。優秀な腫瘍内科医とその患者、周辺の人物のやりとりを描くドラマです。タイトルには「がん専門医」とありますが標準治療の中ではこのがん専門医という立場がなかなか成立せず、専門の異なる医師同士の連携がとれていないという状況があります。標準治療では基本的に部位別にガイドラインがあり、行われる治療が決まっています。遠隔転移した場合でも原発がんの主治医が引き続き主治医になります。

また、主治医が内科である場合、手術は外科がその時だけ担当することになります。原発部位に留まった早期のがんであればともかく、がん細胞が全身に散らばった可能性のある進行がんは、局所の病気ではなく全身の病気です。本来であればがんという病気を全身の病気としてアプローチするがんの専門医がいて、そこから部位別、治療の内容別に集学的な治療を組み立てるべきですが、それがなかなか実現出来ていないのです。

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