2019-09-10
膵臓がんの治験費用、クラウドファウンディングで目標の3.5倍の額を調達
既存の抗がん剤を併用する治療では、製薬会社は利益が望めないため、治験への支援には消極的になりがちです。
S-1とパクリタキセルを併用
関西医科大学は膵臓がん(腹膜転移)の治験費用をクラウドファウンディングで募集し、目標の3.5倍の額を集めることに成功しました。この治療は既存の抗がん剤2種類(S-1、パクリタキセル)を併用し、胃がんでは既に保険適用となり、すい臓がんについても第2相の治験で延命などの効果が確認されていました。しかし、既存の抗がん剤の併用では製薬会社は利益が望めないため、費用のかかる第3層の治験への支援には消極的だったのです。そこで、クラウドファウンディングを実施したところ、当初の目標の1000万円をには6月10日の開始から2日で到達、目標を引き挙げたところ、最終日の9月8日までに3500万円が集まったのです。
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