2019-09-06
ESD
食道や胃、大腸などのがんは、最も内側にある粘膜層から発生します。早期のがんであれば、内視鏡とナイフによって粘膜層からその下の粘膜下層までを剥離して切除するのがESD(Endoscopic Submucosal Dissecton=内視鏡的粘膜下層剥離術)です。この治療が確立されるまでは、EMR(Endoscopic mucosal resection=内視鏡的粘膜切開術)といって病変部にスネアと呼ばれる輪をかけて切除する治療が行われていました。EMRでは切除出来る大きさが2㎝程度で、しばしば分割での切除になり、腫瘍全体を正確に切除して、症状を正確に把握することが困難でした。そのような短所を解決したESDは初期の食道がん、胃がん、大腸がんでは標準的な治療となり保険適用にもなっています。
関連記事