toggle
2019-09-09

監視療法

前立腺がんは他のがんに比べて、進行が緩やかで、生存率が高いことが知られています。がん治療は出来るだけがんを切除、縮小させることが基本ですが、手術には様々なリスクや後遺症があります。特に前立腺がんの場合、神経が複雑に入り組んだ部分にメスを入れるため、勃起不全や排尿障害などの後遺症が出るケースは少なくありません。侵襲の少ない放射線、人間よりも繊細な作業が出来る手術ロボットでも、後遺症の可能性はあります。がんを完全に治療してしまいたいのは山々ですが、こうした治療のデメリットを考慮し、初期の前立腺がんにおいては過剰な治療を行わない監視療法が選択されることがあります。PSA(腫瘍マーカー)の数値が10ng/ml以下、ステージT2以下、陽性コア2本以下、グリソンスコア(悪性度)6と7の一部が対象になります。もちろん、進行した場合には積極的な治療を検討します。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事