2019-02-14
池江璃花子さんがかかった白血病とは?
よく血液のがんといわれる白血病について解説します。
骨髄の中で血液を作る細胞ががん化する
まだ10代、そしてトップクラスのスイマーである池江璃花子さんが、白血病を公表し、大きなニュースになっています。白血病は血液のがんともいわれます。私たちの血液は骨髄で作られますが、造血細胞ががん化して増え続け、正常な造血を阻害するようになります。白血病の症状として感染症にかかりやすくなったり、貧血や出血を起こしやすくなったりするのはこのせいです。進行すると骨髄からがん化した造血細胞が漏れ出し、様々な障害を起こします。
化学療法が発達し、白血病は不治の病ではなくなった
白血病の治療は、まずは抗がん剤を中心とした化学療法で、がん化した造血細胞を叩くことになります。がん化した造血細胞が減少し、徐々に正常な造血が出来るようになるのを繰り返します。また、難治性の場合、抗がん剤や放射線で正常細胞も含めた造血細胞を死滅させた後に、健常者の造血幹細胞を移植する治療などが開発されていますが、大きな副作用があり、体力のある患者でなければ、副作用で消耗して亡くなったり、治療を中断せざるを得なかったりする場合があります。とはいえ、近年は化学療法が発達し、白血病はかつてのような不治の病ではありません。特に若年層では完治する率は高くなっています。若さと体力のある池江さんなら、必ず乗り越えてくれるでしょう。
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