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2019-02-05

2月4日は世界対がんデー

標準治療の現実はまだ周知されているとはいえません。

進行がんは標準治療だけでは征圧出来ない
2月4日は世界対がんデー。がんという病気への意識向上、予防・検出・治療への取り組みを促すことを目的に定められた記念日です。がんを正しく知ることが、その趣旨といえますが、国民皆保険という制度の中で標準治療が当たり前になっている我が国では、がん治療にとって重要なことがまだまだ周知されていません。がんは細胞の単位で存在します。進行がんになってがん細胞が全身に飛び散ると、手術・放射線・抗がん剤の三大療法を柱とする標準治療だけでは、征圧が困難なのです。転移・再発したがんは基本的には根治を目的とした手術は出来ません。抗がん剤は薬剤耐性が出てくるので、より強い抗がん剤に切り替えていっても限界があります。そして、出来る治療がなくなれば後は緩和ケアしかありません。がんと診断されたら、標準治療以外も選択肢に入れて、自分に合った治療を設計すること──まずはこれががん患者にとって不可欠な認識です。

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