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2018-12-14

手術を選択する際には、後遺症、リスクも考えて

5年生存率という数字だけで手術を選択していないでしょうか。

体の一部を切り取ったら、元には戻らない
標準治療では手術が可能な場合には、それが第一の選択肢になります。がんを取るということが、根治を目指す上では有効だからです。また、我が国の医療は外科が主導してきたということが背景にあるかもしれません。とはいえ、手術は体を大きく傷つけることであり、体の一部を切り取ってしまったら、元には戻りません。また、手術自体で亡くなるというリスクは否定出来ません。より根治が望める、5年生存率が高いといった面だけでなく、マイナスの面も考えて、手術を受けるかどうかを判断する必要があります。

手術に劣らない治療が出てきた
このような考え方が出来るようになった理由には、様々な治療が開発され、手術以外の選択肢が出てきたことがあります。例えば食道がんの手術は大きくメスを入れることになり、後遺症の心配もあります。しかし、近年では抗がん剤と放射線を併用することで、5年生存率は手術と大差がなくなりました。また、高齢で胃がんになった方が、再発や転移に備えて、胃を全摘する手術を勧められたのですが、内視鏡でがんを取ることを選択しました。高齢での手術の負担、胃がなくなることでの後遺症を踏まえた上での判断です。実は、内視鏡で取るには少し大きながんだったのですが、セカンドオピニオンを聞いて、対応してもらえる病院を探したのです。

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