toggle
2018-12-13

ウイルス製剤との併用でオプジーボの効果が増大

オプジーボは1~2割という奏効率の低さが課題といえます。

マウスでの実験ではがん細胞が消失
岡山大学のグループは、がん細胞を破壊するウイルス製剤「テロメライシン」を併用することで、オプジーボの効果がアップすることを動物実験で確認しました。テロメライシンはアデノウイルスの遺伝子を改変し、がん細胞にのみ拡散して死滅させる働きがあります。大腸がんの細胞にテロメライシンを投与すると、がん細胞が破壊されると同時に、特定の蛋白質などが増加することが確認されたのですが、これは免疫反応が活発に起こっていることを示しています。そこで、がん細胞が免疫細胞(T細胞)にかけたブレーキを解除するオプジーボの効果が高まるのではないかという仮定の元で、大腸がん細胞を移植したマウスで実験したところ、オプジーボを単独で使った場合よりも、テロメライシンとの併用のほうががん細胞が消失するなどの結果が得られました。オプジーボは1~2割という低い奏効率が課題です。このテロメライシンとの併用が有効な治療として確立されることを期待したいところです。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事