Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › 光免疫療法が、がん細胞を破壊する仕組みが確認される 2018-11-15 光免疫療法が、がん細胞を破壊する仕組みが確認される 国内でも臨床試験がはじまった光免疫療法。実際にがん細胞を破壊するプロセスが明らかになりました。 光に反応した色素が変形し、がん細胞を破壊 光免疫療法は、がん細胞に光(近赤外線)に反応する色素を結合させてから、患部に光を当てることで、がん細胞を効率よく破壊します。NIH(米国保健衛生局)や北海道大学のグループは、この光免疫療法の実際のプロセスを確認することに成功しました。がん細胞に多く発現する抗原に反応する抗体によって、がん細胞と結合したIR700という色素は、波長700nmの近赤外線を当てると変形し、がん細胞の膜を傷つけて破壊していました。この治療はがん細胞を効率よく破壊出来ると期待されており、既に国内でも国立がん研究センター東病院で頭頚部がんを対象に、臨床試験が行われています。 00 関連記事 悪性脳腫瘍のウイルス治療、東大が治験を開始 広島大学が独自の技術でCAR-Tの開発へ Trop-2を標的とする抗体薬物複合体が、乳がんの無憎悪生存期間を延長 がん治療と仕事を両立しやすい環境作りが広まる 抗がん剤を変えたら「地獄から天国」 食道がん手術後の狭窄を防ぐ細胞シート治療 切るか切らないかはよく考えて