Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › 食道がん手術後の狭窄を防ぐ細胞シート治療 2018-11-14 食道がん手術後の狭窄を防ぐ細胞シート治療 食道がんの内視鏡手術では後遺症として食道狭窄が起こりやすくなります。 国家戦略特区として再生医療の施設が整備されている 早期の食道がんでは内視鏡による切除が行われますが、患部が収縮することで、食道が狭窄し食事がしづらくなる後遺症が起こりやすくなります。バルーンで拡張する対処法がありますが、食道に裂傷が起き、再度狭窄が起きることで、拡張を繰り返す患者が多いのです。沖縄県の豊見城中央病院は、国家戦略特区制度を活用した再生医療の施設が整備されており、提携している東京女子医科大学が開発した細胞シートを、裂傷を起こした部分に移植することで、狭窄の再発を防ぐ試みを開始しています。既に2人の患者に実施し、経過は良好。年度内には合計6症例の実施を予定しています。 00 関連記事 余命ゼロから14年もがんと共存した「奇跡のシェフ」亡くなる 治療によってステージが下がることはあり得る 猿の免疫細胞からがんを攻撃する遺伝子を取り出すことに成功 長年の喫煙でがん発症リスクは増大 進行子宮体がんにキイトルーダが奏効 完全寛解しても再発し易いCAR-Tの課題 光免疫療法が、がん細胞を破壊する仕組みが確認される