Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › オプジーボ誕生の功労者、今年もノーベル賞の有力候補に 2018-09-28 オプジーボ誕生の功労者、今年もノーベル賞の有力候補に オプジーボが話題になったのは、がん治療薬として従来にない作用機序であったことと、日本人研究者がその誕生に大きく貢献してることが背景にあります。 PD-1の発見があったからオプジーボが生まれた 今年のノーベル賞の発表が近づいてきました。日本人研究者はここ数年、生理学・医学賞などで受賞が続いていますが、去年も有力候補のひとりに挙げられ、ノーベル賞に最も近い研究者のひとりといわれているのが、京都大学名誉教授の本庶佑氏です。本庶氏の功績でよく知られているのが、PD-1の発見です。がん細胞は免疫の攻撃から逃れて生き延びるため、様々な免疫抑制を仕掛けてきます。そのひとつとして免疫細胞の一種であるT細胞表面の免疫チェックポイントに働きかけ機能出来ないようにしてしまいます。本庶氏がこの免疫チェックポイントのひとつ「PD-1」を発見したことで、免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が実用化されたのです。従来、化学療法の柱はがん細胞を殺傷する抗がん剤でしたが、オプジーボは作用機序が異なるため、抗がん剤が効かなくなった患者に使用出来ます。 00 関連記事 がん再発を公表した高須克弥医師について がん関連遺伝子の変異で血液検査で解析 東京大学と理化学研究所が新たながんワクチンの治験を開始 血液1滴で13種類のがんが早期発見可能に コマツの元会長が新聞広告で末期がんを公表、生前葬も 早期発見で治療が出来たがん患者ほど要注意 希少がんの治療、研究、情報提供に取り組む国立がん研究センター