2018-08-23
HPVワクチンで皮膚がん患者の腫瘍が全て消えた
子宮頸がんの予防に使われたHPVワクチンは、
HPVワクチンを全身と腫瘍内に投与
皮膚がんの一種である有棘細胞がんの患者に、9価HPV( ヒトパピローマウイルス) ワクチンを全身投与と腫瘍への直接投与で使用したところ、 複数の腫瘍が消失したと、 マイアミ大学のグループが発表しました。 有棘細胞がんは皮膚がんの中でも基底細胞がんに続いて多く、 標準治療とされる手術が不可能な場合には、 選択肢が限られているため、 この新たな発見は関心を集めています。同グループは、 4価HPVワクチンで有棘がんなどの発症を抑えた過去の症例や、 ワクチンを腫瘍に直接投与することで、 免疫が活発になるという知識を基に、今回の治療を行いました。 HPVワクチンは子宮頸がんの予防に用いられることは知られてい ますが、 有棘細胞がんに対する作用機序はまだ明らかになっていません。
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