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2018-03-20

iPS細胞で作った免疫細胞でがん細胞を破壊することに成功

様々な細胞に分化することで、様々な治療への応用が期待されるiPS細胞。このiPS細胞から作った免疫細胞で、がん細胞を破壊することに成功したとの発表がありました。

感染症免疫で機能する樹状細胞を、がん免疫でも機能させられるか
和歌山県立医科大学のチームが、iPS細胞から作った免疫細胞(樹状細胞)でがん細胞を破壊することに成功したという発表がありました。樹状細胞は体内の異物を発見すると、T細胞に指令を出して攻撃させる連絡係のような役割を担っています。患者の樹状細胞を培養し、がん細胞を認識させて、体内に戻すという免疫細胞療法は、広く行われていますが、その破壊力をさらに高めるという目的で、iPS細胞を使った研究が行われていました。問題は、樹状細胞は細菌やウイルスといった体外からの異物にはよく反応しますが、体内で作られたがん細胞にはあまり反応しないということです。この点が解決され、免疫細胞が活発にがん細胞を攻撃出来るようになれば、新たな免疫細胞療法の誕生に繋がるでしょう。

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