Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › 抗がん剤の効果を使用前に予測する手法が開発される 2018-08-14 抗がん剤の効果を使用前に予測する手法が開発される 抗がん剤は患者によって、状況によって効き方が異なります。効かない抗がん剤を選択すると、副作用に悩まされ、時間まで浪費してしまうことになります。 がん幹細胞を体外で培養出来るようになった 京都大学のグループは、大腸がんが転移した際に、どの抗がん剤が有効かを予測する手法を開発したことを発表しました。患者の腫瘍組織からがんの再発や転移のきっかけとなるがん幹細胞を取り出し、体外で培養する技術を確立したことで、複数のマウスにがん肝細胞を移植して腫瘍にし、何種類かの抗がん剤による比較が可能になりました。患者7名で検証したところ、実際に効果のあった抗がん剤は、このマウスを使った比較でも効果が確認されています。抗がん剤は患者によって状況によって効果の出方がまちまちで、実際に使って経過観察した後でなければ、効果が確認出来ません。この手法であれば有効な抗がん剤を事前に選択することが可能になりそうです。 00 関連記事 ベビーパウダーでがんを発症し26億円の賠償 光免疫療法が米国で新たな臨床試験を申請 がんにならない生き方よりがんになっても死なない生き方を 希少がんは保険診療では治療に限界がある リンパ郭清 タカラバイオが腫瘍溶解性ウイルスの承認を申請 血液による遺伝子診断の有効性が実証される