がんと診断された際、行動は人それぞれでしょう。しかし、日頃から目の前で起こったことについて、逃げたり放置したりせずに対処している方は、死亡率が低くなるという調査結果があります。
がんになった5,241人の行動傾向を調査
国立がん研究センターの調査では日常に起こる問題に対して逃避することなく対処する方のほうが、がんによる死亡率が低くなることが明らかになりました。調査対象となった5万5130人のうち、調査期間中に5,241人ががんを発症し、1,632人の死亡が確認されました。日常、起こった問題について、 「解決する計画を立て、実行する」「誰かに相談する」「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」 といった対処型行動、 「変えることができたらと空想したり願う」「自分を責め、非難する」「そのことを避けてほかのことをする」 といった逃避型行動のうち、いずれを選択するかをアンケート調査しました。その結果、対処型行動をとる方は、がんによる死亡率が有意に低くなっていたのです。また、対処型行動をとる方は、検診でがんが早期に発見されることが多く、それが死亡率の低下に繋がっていると思われます。
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